やりたいことについて

人生は、「やりたいことをやるためのもの」だと思っている。しかしながら、一口に「やりたいこと」と言っても2つに分類できる。

  • やりたいし、今すぐにできること
  • やりたいが、できないこと

一つ目は簡単だ。やりたくて、今すぐできるんだったらやればいい。吉野家で牛丼が食べたいなら食えばいいし、食べたいラーメン屋があるなら行けばいい。

問題は二つ目だ。人生では往々にしてやりたいんだけどできないことが沢山ある。

例えば結婚しようと思ったら、大なり小なり稼がないと、一般的には難しいだろう。
海外旅行がしたければ必要なお金を稼ぐ必要がある。

お金以外にも、例えば憧れの人(男女問わず)にあいたいと思ったなら、自分がそれに見合う人間にならなくてはいけないはずだ。これも「やりたくてもできない」ことの範疇に入る。

また、自分の中だけでもそういうことはあるはず。

コンピュータサイエンスの古典を読もうと思ったら、それを読むための知識が必要になるし、カントの「純粋理性批判」を原著で読みたいと思えばドイツ語を学ぶ必要がある。これも、やりたいことをするために他のアクションを要求することの例だ。

そして、特に若い間は、「やりたくて今すぐできること」よりも「やりたいけどできないこと」の方が多かったりするはずだ。

さらに、人生は往々にして選択の連続であり、何もかもすることはできないため、どちらかを優先する必要があるのだ。

その人の運動量にもよるだろうが、「腹筋を割ってシックスパックにする」ことと、「毎日一風堂のラーメンを替え玉とともに食す」ことは一般的に両立できない。

人生には、意識するとせざるとにかかわらずそういうあらゆる選択肢がある。その中で、どの選択をしてきたか、ということの積み重ねこそがその人の人生と言えるのではないだろうか。