ロードオブザリングを観終えた

今更ながらロードオブザリングの三部作を観終えた。この映画は各々が3時間と長いので、以前まとまった時間が取れずに挫折したことがある。

全体としてやはり物語は素晴らしい。この話は「もし、指輪一つで世界を支配することができたら」という仮定のもと世界が作られている。この原則は絶対的であり、登場するあらゆる種族・キャラクター問わず誰もがそれに抗うことはできない。ある意味演繹的な考え方で物語が考えられたんだろうか、と想像してしまう。

例えば、いわゆるSFだとある種の「仮定」のもとに物語が展開される、というのはよく見られる形だ。スター・ウォーズならフォースという力が存在したら、という前提があるし、Back to the Futureなら「もし過去や未来に行けたら」という仮定がある。しかし、指輪物語ほどまでに世界観全体でその「仮定」が重要な意味を持つストーリーは他にないのではないかと思った。

そもそも指輪が作られたのは「悪い奴が世界を支配しようとしたから」であり、「そいつを倒した人間が力を得るために指輪をゲットした」ことが問題を生み、人間だけでなくゴーラム、エルフ、ホビットといったあらゆる種族が指輪をみるとそれを欲しいと思ってしまう。このことによって生じる(ある意味アホらしい)トラブルが多数出現し、観る側としてもやきもきさせられるわけだ。

物語に現れるすべての問題やエピソードは前述の「指輪原則」に起因している。そして、それをいわゆる人間性のプラスの側面(勇気とか愛とか)で乗り越えていく、というところは物語全体に一貫していて、ある種、科学のような美しさを感じた。この辺はスター・ウォーズにも共通しているのかもしれない。