社会の多様性の最大値

前回のエントリでは「社会の多様性は時代が進むにつれて増大する」と書いた。このこと自体は物理学のエントロピーの法則とも共通していてよく言われることだ。

今回の疑問は社会の多様性の上限はどこにあるのか?という問いだ。

社会の多様性は「文化的多様性 × 個人的嗜好の多様性」で決まると言えると思う。要するに環境の多様性と個体の多様性によって決まるという考え方だ。

人間の総人口は数十億人だが、言えるのは「すでに十分な数が存在する」ということだ。いわゆる「大数の法則」がとっくに満たされていて、例えばこれが200億人に増えても出現しうる多様性は変わらないだろう。人口増加によって文化的多様性と個人的特性がもっと多様になるとは考えにくいからだ。

つまり、現存する社会の実現しうる多様性の最大値が、人間社会の多様性の最大値と言っていい。そして、前回述べたように社会はその方向に少しずつ進んでいっているわけだ。

ただ、現在でも世界には無限とも言える文化的な多様さがあるし、同じ文化圏内でも人間は多種多様で、十分に予測不可能だと言える。